デュエルリンクス歴史概観1

 先に大きく示しておくと、あくまで"概観"です。あまりに細かく調べすぎると疲れてしまうので、ほどほどに書こうと思います。また、リリースから現在1年8ヵ月ほどですが、私は最初3ヵ月ほどはやっておりません。いくらか歴史を聞いていたものの体験はしていないため、主にネットで検索した情報からの紹介になります。

 全くリンクスが分からない方も、封入数が多いメインBOX→少ないミニBOX→メインBOX・・・の循環で新カードが実装され、間に期間限定イベントやキャラレベル引き上げ、それに伴い新カード実装などが挟まれ環境が変化しうる、といったことだけ覚えてくれれば掴めるかなと。

「ここはこうじゃないだろ、実際はこうだった!」など多いかと思いますが、勘弁して下さい・・・。

(余談:デッキレシピはスキルも含めてスクショを取るつもりでしたが、一部失敗してしまいました・・・。探し直すのも面倒なのでそのまま置いておきます。ご勘弁ください。)

・リリース、第一弾メインBOX

 2016年11月17日にアプリがリリースされました。同時に第一弾メインBOXが実装され、懐かしいカードが多く実装されました。また、キャラレベルを上げる・カードトレーダーで交換することによって貰えるカードも環境に入っています。

主な実装カード

攻撃力1500~1700の下級通常モンスター サンダー・ドラゴン ワンダー・バルーン ツイスター エネミーコントローラー クリボール 呪魂の仮面 フォース 突撃指令 援軍 マジック・ジャマー イタクァの暴風 アヌビスの呪い 魂を喰らうもの バズー ソニックバード メタル化・魔法反射装甲

 この中でも、エネミーコントローラーは今でも活躍しており、先日LIMIT2(詳細略)になったほどです。また、クリボールは防がれづらいことから今でも有用性がありますね。

 ですが、この頃はスキルによる強化フィールド魔法と下級通常モンスターで殴りあい、たまに守備表示にし合う程度のOCG1期に毛が生えたような戦いだったと思われます。

 この頃デュエルキングになったレシピを拾ってきました。突撃指令による除去や、フィールド魔法・ワンダー・バルーンをツイスターで割るなどの駆け引きはあったものの、前述のような味気のない戦いが多かったのではないでしょうか。また、この頃欲しいカードを好きなだけ入手するというのはかなり難易度が高かった為(BOXのカードはともかく、ランダムドロップを狙って周回をすることが困難だった)、上記のレシピも精錬されたとは言いづらいものとなっています。エネミーコントローラーを本当ならば3枚使いたかったが手に入らなかった、もしくはそこまで集める必然性を感じなかった、という方がほとんどなのではないでしょうか。

 これからしばらく、上記の【恐竜スタン】が代表となる、【フィールド魔法強化スタン】が環境を席捲していきます。そこにはサンダー・ドラゴン+融合ギミックを組み込まれるなど、少ないプールの中でも工夫が見られます。また他にはカラテマン・財宝への隠し通路・閃光の双剣ートライスでワンキルを狙う【カラテマン1キル】も台頭したと聞いています。しかしいくらこの頃とはいえ、エネミーコントローラーやクリボール1枚で負けとなってしまうことから、そこまで使用者は多くなかったのではないかと推測します。

・第一弾ミニBOX

 2016年12月7日、第一弾ミニBOXが実装されました。このパックは水属性モンスターの強化が中心です。また、20日にペガサスイベントがあり、トゥーンやサクリファイスが実装されました。しかしサクリファイスとイリュージョンの儀式は1枚ずつの実装だったので、環境に影響はあまり無かったのかなと思います。

主な実装カード

海竜ダイダロス 道連れ 黄泉へ渡る船 ハリマンボウ 黒竜の雛 迷える子羊 スター・ボーイ 白兵戦 ヒゲアンコウ 逆ギレパンダ トゥーン系列 サクリファイス・イリュージョンの儀式(1枚目) ツインバレル・ドラゴン 三魔

 第一弾メインBOXと違い、効果モンスターが多く実装されています。特に黄泉へ渡る船はこの時期では強力で、「裏守備を殴ることによる裏目」が生じることはゲームに大きく影響があったのではないでしょうか。他にも強力な水属性モンスターが多数実装されたことから、【海スタン】が環境に現れます。また、相手のデッキに寄生虫パラサイドを忍ばせるスキル「フライング寄生」を主軸に据えるビートバーンのようなデッキもこの時期実用レベルになりました。昆虫族に変えることでフィールド魔法の恩恵を消せるのがメタとなっています。

 3週間前と比べて大分効果モンスターが増えてきたように感じます。またほとんどレシピが変わらないので載せませんが依然【恐竜スタン】もトップレベルでした。

・第二弾メインBOX

 2016年12月28日、第二弾メインBOXが実装されました。この弾は第一弾ミニBOXよりさらに実用的なカードが増えました。また2017年1月25日にペガサスのイベントが復刻され、サクリファイスとイリュージョンの儀式2枚目が実装、その近辺でカードトレーダーに墓守の審神者が追加されました。

主な実装カード

攻撃力1700~1750の下級モンスター センジュ・ゴッド スタンピング・クラッシュ 黒いペンダント 銀幕の鏡壁 レオンタウルス 重力の斧ーグラール 墓守の審神者 サクリファイス・イリュージョンの儀式(2枚目)

 段々攻撃力の水準も上がってきたのが感じられます。下級モンスターもダブルコストンやカイザー・シーホースなど、フィールド魔法の影響を受けられ、かつメリット効果持ちと進化が感じられます(とはいえこの時期は、半端な効果が付くよりは突撃指令が使える通常モンスターの方が利点が大きかったような気がしますが)。またセンジュ・ゴッド・ソニックバードが揃ったことにより儀式デッキも組むことが可能になりました。サクリファイス・墓守の審神者によりそれぞれのデッキが実用的になり、カードプールも増えたことからデッキに多様性が出てきました。この辺りからゲーム性も大分増してきたのではないでしょうか。

・第二弾ミニBOX

 2017年2月3日に実装されました。また僅かですがランダムドロップカードの追加もありました。余談ですが私はこのパックの実装少し後ぐらいにこのゲームを始めています。作成が非常に簡単だったので【恐竜スタン】を使っていた記憶があります。

主な実装カード

エレクトロ軍曹 魔道化リジョン 創造の代行者 ヴィーナス フリッグのリンゴ ウォーム・ワーム ハーピィ・レディ(複数枚入手が可能に)

 エレクトロ軍曹はこのルールでは強力で、除去できない内に自分の伏せカードがほとんど封じられてしまった、なんてことも多々ありました。以降【スタンダード】には多く採用されることになります。またハーピィ・レディが複数入手可能になったことにより、「突撃指令とハーピィの狩場(スキルによりデュエル開始時から発動可能)で除去を繰り返す」ギミックが可能になりました。このギミックで相手をけん制し、サクリファイスで主力モンスターを吸収する【狩場サクリ】も主流になりました。

(突撃指令まで入っている【狩場サクリ】は見当たりませんでした。この時期から組めるようになったのは確かなはずなのですが・・・。ソニックバード、センジュ・ゴッドがどちらもURの為、構築難易度が高かったことも影響しているかと思います。)

(追記:調べてみると【狩場サクリ】は上のハーピイ・レディ+2+3の構築が一般的だったようです。どうやら音速ダックまで入れて突撃指令を活かす【狩場スタン】と混同していたようです。)

 ここから、第三弾メインBOX(2017年2月28日)~第四弾ミニBOX(2017年5月12日)まで一気に紹介していきます。実はこの計4BOX、環境を変えるカードがあまり出ませんでした。とはいえ3月上旬にKCカップという大規模大会があり、そういった背景から"煮詰める価値のある"環境にはなっていたかと思います。その頃は【狩場サクリ】や、サンダー・ドラゴンをスキル「スリカエ」でデッキに戻し必要カードに変えてコンボパーツを揃える「スリカエサンドラ」ギミックを導入した【サクリファイス】が流行していた覚えがあります。

 4BOXで、環境を変えるカードはほとんど出ませんでしたが、初期手札をお互い一枚増やすスキル「デュエルスタンバイ」でフルバーンをする【スタンバイバーン】の台頭などがありました。またバード・フェイスの実装によりハーピィが強化されたり、【サクリファイス】をメタる為に【スタンダード】には憑依するブラッド・ソウル、死霊の巣などが入ったりいくつか変化がありました。前弾からその傾向がありましたが、ドリーム・ピエロやガーディアン・スタチューなどを守ってボード・アドバンテージを取る【スタンダード】も散見されました。

追記:また【スタンダード】の一つの形として、スキル「マインドスキャン」で伏せカードを判別し、エレクトロ軍曹で的確に封じる【マインド軍曹】も主流となりました。

 流石にこの頃になると単純な打点のぶつけ合いは減り、【恐竜スタン】はだんだん勢力を弱めてきました。突撃指令が使える優位点はありますが、それならばスキルをフィールド魔法発動に回すより、「スリカエ」や「バランス」などでデッキの安定性を高め、高打点の通常モンスターで固めた方が良いという流れになってきたかと思います。

主な実装カード(上から4行BOX登場順、最後にその他の実装カード)

デュナミス・ヴァルキリア クロス・ソウル 撲滅の使徒 天罰 燃えさかる大地 荒野の大竜巻 心鎮壷

バード・フェイス デーモンの召喚

お家おとりつぶし マジック・ドレイン 盗賊の七つ道具

セキュリティー・ボール

ダーク・ネクロフィア サクリファイス・イリュージョンの儀式(3枚目)

 半年で、第1期のような古典的な殴り合いから、効果モンスターが増えメタの概念も持ち出されるようになってきました。私の話をすれば、この時はまだ今よりハマっていなかったことや、カードが揃っていなかったこともありなかなか勝つことができませんでした。しかしデッキも多様でしたしアドバンテージの概念が大きいことから、なんだか懐かしい気持ちになったことを記憶しています。

 さて、この後いよいよレッドアイズ・スピリッツの実装、迷宮兄弟の登場です。また一か月後には牛頭鬼や真紅眼の不死竜の実装もあり、だんだんデュエルリンクスが本気を出してきたなと思った記憶があります。

 続きの記事は明日になるかもっと遠くになるか分かりませんが、恐らく書かずに放置することはないと思うので、しばしお待ちください。