日記(遊戯王)

 遊戯王の批判とか不満とかです。半分文句です。Twitterにだらだら繋げて書いても見たくない人は見たくないと思うんで、ブログにでも書いて適当に消化します。

 4つに分けて軽く書くつもりがなんか長くなっちゃったんで、興味あるとこだけ適当に読んでください。

1.カードデザインの話その1

 カードデザインの話。8期→9期あたりで露骨にカードパワーが上がったという感覚は、長くやってれば多くの人が持っている気がするんですが、9期→10期もかなり似たような現象が起こってる気がします。それも、ただカードパワーが上がったというより、僕の感覚では「下品なカードが増えた」なと。引いて打てば勝ちで、そこにプレイングなんてほとんど介在しないカード(もしくは組み合わせ)、今じゃ大量にありますよね。ドラコネット+指名者とか、一時期のベイゴマックスとか、魔鍾洞だって開拓当時はそんな感じでしたし、「打てば勝ち」とまでは言わないものの強金とかだって酷いもんだと思います。たまに後攻でも捲って勝てることと良ゲーが繋がってる人がいますけど、「超融合打って罠伏せたら勝った」みたいなのと「先行で指名者と初動あったから勝った」って同じなんですよね。プレイング無いじゃんかーって。

 まあ「9期が良かった」なんて間違っても言いませんし、ガジェット+格納庫とかラスター+ヒグルミは大体勝ちでしたけどね。十二獣だってベイゴマックス1枚通ったら大体勝ちでした。なんなら9期よりもっとずっと前から、というより全カードゲームのほとんど宿命として、「揃えばかなり強い組み合わせ」なんてのはそりゃあります。でもマッチ単位でそれが起こることが段々増えてるなあなんて。

 僕が特に"下品"と思うカードの拮抗勝負を例に挙げると、最近このカード自体が、場以外にリソース蓄えるなりカウンター罠構えるなりが容易なせいで使われることは多くないですけど、これだって酷いカードだなと思います。罠デッキとかP系デッキ相手に入れることが多かったと思うんですけど、後攻でまともに通ったら大体勝ちですよね。プレイングなんて必要なくて、バトルフェイズ終了宣言するだけ。実際は意識されてるとある程度ケアしてくることもありますけど、流行ってなかったら割り切りますし、ケア無理なときは無理ですし。

 レッド・リブートの例だと、ってこれは詳しく言うまでもないでしょうか。通れば勝ちですし、神宣無かったらほとんどケアできないですもん。ただそれを踏まえて妨害系速攻魔法(月の書とか指名者とか)が見直されたのは少し好きでした。

 カードパワー上がりすぎて、例えばプレイングの選択肢がいくつかあった時、その結果どうなるか・どうだったら失敗か(裏目か)なんて考えると思うんですけど、失敗=負けなこと多くなってきたんですよね。仕方ないから一番確率高そうな択を選ぶけど、他の択で裏目踏む確率を合わせると5割越えて、結局負けみたいな。

 ちょっと抽象的すぎかもしれないですね。拮抗勝負の話を挟んだせいで伝わりづらくなったでしょうか。「展開系に手札誘発の当て方失敗して負け」みたいなのたまに見ますけど、相手の構築次第ではどれが正解なんて変わる訳で、最適解を見つけるのがもうほとんど無理になってると思います。どうプレイしても裏目多すぎで、実際はどう打っても負けなことってよくありますし。質の悪い"お願いサイク"を後攻0ターン目で打たされてるみたいな。ちょっと変な喩えかな。

(繰り返しますが、)9期のカードが繊細だったかと言われたら必ずしもそうではないですけど、でもこのままカードパワーが変なベクトルで上がっていくと、この先どうなってしまうんだろうと思ってます・・・。

2.展開系がずっと居てどうのこうのの話

 展開系の話に移ります。10期から"展開系デッキ"の概念が強くなって、10期だけ見ると居ない環境の方が短いんじゃないでしょうか。

「その環境で勝ちたいなら他の主要デッキのノウハウはある程度必要」みたいなことは、大体のプレイヤーの共通認識だと思うんですけど、展開系が段々複雑になってきて、ノウハウを習得するのにあまりに時間がかかるなと。SPYRALくらいの時はダブルへリックスがキーなのは明らかでしたけど、剛鬼くらいの時はなにがキーなのかもう分かんないですし(実際はどう当てても負けなことが多いですけど)、オルフェゴールも最初の方は付いていけましたけど、アポロウーサやらイヴあたりからはもう無理でした。

 しかもそこら辺の技術って大体一過性のものな気がするんですよね。その"ある展開系に詳しい"ってカードゲームの駆け引きが上手いとかとはまた別な気がしますし(SPYRALとか剛鬼の時だけ勝ってた人なんていくらでもいますしね・・・)、しかもその技術だって新弾でリンクモンスター1枚出たら錆びてしまったりで。いちいち覚えるのは時間の無駄だなあ・・・とまで感じるようになりました。ここら辺は"批判"とかではなく"文句"みたいなことです。

 "批判"をすると、展開系がいる環境の"必須予備知識"ってそうでない時より遥かに多いですよね。それが続くと、少なくとも新規ユーザーは中々入らないんじゃないかな・・・と思います。

(まあ細かい駆け引きのノウハウ必須なゲームはそれはそれで新規入りづらそうですし、どこかで見た「社会人になって時間無くなったけど、家で一人回しずっとすればある程度大会でも勝てて嬉しい」みたいな意見も、ユーザー年齢層の変化とかを考えると蔑ろにはできないなと思ってて、僕から良い改善案みたいなのもなかなか提示できないのですが・・・。)

3.カードデザインの話その2

 カードデザインの話その2。最近のパック、特に通常弾(CHAOS IMPACTやRISING RAMPAGEなどを指してます。以下4文字の略語で記載)、かなりクオリティが低いなと思います。これは10期序盤でも少し思っていましたが、しばらくはリンク導入で様子を見ているのだろうと思えました。FLODは一転かなり強カードが多く、少し後のSOFUやSASTは中々良いパックだったなと思います。「箱代返ってくる」みたいな表現ってよく使われますけど、まあやはり箱代4500円丸々とは言わなくても、「損はしたけど剥いた楽しさ差し引いたらぼちぼち満足」はしたいですよね。剥く楽しさに値段をいくら付けるかは人それぞれすぎるので具体的に置かないですけど、僕は0円です。SASTとかはそんな僕でも中々惹かれるパックですし、キャンペーンの時期(今や毎月のようにやってますが・・・)は是非買いたいと思えます。

 それで、DANEあたりで雲行きが怪しくなってきました。とはいえそれは僕が剥く楽しさが0円だからで、今考えると中々良いパックです。"今考えると"・・・というのは少々微妙な気も少し、少ししますけどね。イヴ、マイニング、大捕り物あたりが発売当時より値上がってるお陰でそう感じますけど、発売当時はちょっと当たりが少ないように感じました。これは僕だけの感覚かもしれないです。SASTが良すぎたのか、"期待の新手札誘発がちょっと微妙だった"とか、そこら辺のせいかもしれませんね。

 次弾、RIRA。「うわっ、久しぶりにヤバいパック来たな・・・」と思いました。シークレット以上は一旦除いて、アポロウーサ以外のカードでパックの単価以上ついてるカードって何枚あるんだ・・・?と今リストを見て思ってますし、当時だって似たような印象を感じた気がします。「アポロウーサ以外買うもの無くないか・・・?」と。

 そしてCHIM。ここ4ヶ月ほとんどOCGをやっておらず、撤退もほとんど決めた訳で、"出来がどうであってもおそらく買うことはない"のはいいとして、それにしても酷いパックだと思います。大体の人はマスカレーナを買って終わりじゃないでしょうか。1000円で済みますね。ドラゴンリンクを使う人はセイファートも買うでしょうが、マスカレーナと合わせても3000円ほどで概ね事足りそうです。何より、その他のカードにあまりに魅力が無さすぎるのでは・・・。まず他の光り物、あまりに惹かれない。御影志士とかコングレードみたいな、「特定種族デッキを使っていた人は嬉しい」カードって今までノーマルでしたし、それで妥当だったと思うんですよね。8期のキングレムリンに毛が生えたようなカードが、10期にもなってスーパー・・・。犬賞金だって今まではノーレア枠じゃなかったですか・・・?ここら辺、発売一週間足らずで買い取り10円とかですよ。そりゃパック買いませんよ。

 ここら辺が何に起因してるかをぼーっと最近、散歩でもしながら考えてました。

 まず、価値が上がるのが遅いことでしょうか。最近はあるカテゴリを作っても、2,3弾かけて強化していくのが見られます。登場弾1つではまだまだ未完成なことが増えてきました。アニメテーマであるオルターガイスト、転生炎獣あたりは一旦置いといて(アニメとの兼ね合い上色々難しいと思うので)、OCGオリジナルテーマのオルフェゴール、天威、CHIMの破械も多分該当しますよね。どれも登場時点では「そこそこ面白そう」くらいで、オルフェゴールはSAST、DANEを経てようやく実践レベルになりました。残り2つもこの先そうなりそうな匂いがしてますが、"半年してからそのパックのレアのカード2枚の値段が100円上がりました"くらいじゃ、そのパックを買おうとはならないですしね。その間に他のカードは半額になってたり,

10円ストレージに突っ込まれてる訳ですし。

 次に、リメイク枠が割かれ過ぎなこと。いつからか「(場合によってはカテゴリでも無かったような、)昔のカードの大幅リメイク」が増えてきました。これ自体は結構好きなんですよね。魔導獣やデミス・ルインあたりから始まって、サンダー・ドラゴンやシムルグ、通常弾を除けばネフティスあたり。僕は新カードは概ね目を通しますし、カテゴリ化されていたら大体デッキの動きは一度把握を試みます(深入りしない時も多いですが)。どのカテゴリも、強弱の差はかなりありますが、リメイク前のカードを踏襲したり、時に使用できたりもして中々良いデザインだと感動する時もあります。サンダー・ドラゴンくらいしか聞き覚えない人が多いでしょうが、シムルグは元の「伏せバウンス・伏せ封じ」というなんとも微妙なコンセプトを上手く調理してますし、ネフティスも「破壊・自己再生」あたりを儀式と絡めて良いと思います。ネフティスは元の鳳凰神も使えますしね。ここまでずっと、所謂”競技層”視点でばかり書いてきましたが、カジュアル層の人でここら辺に興味を持つ人は、この調子で行けばこれからもいくらか見込めると思います。

 ただ、昔からカテゴリだったものの強化・リメイクがちょっと過剰な気がします。RIRAだとフォーチュンレディ・妖仙獣、CHIMだと剣闘獣や、アロマージも少々。ここら辺、確かにこのカテゴリを好きな人は最高に嬉しいでしょうけど、そこまで思い入れ無い人が強化を見て、じゃあ0から組むかと言ったらあまりそういうことは多くないのではないかと思います。まず再録が少ないですし。例えば今、剣闘を組むんだったら多分アンダル・訓練所・ヘラクレイノスあたりは必須です。ここら辺、とっくの昔に絶版なので、必然カードショップなどに頼ることになりますけど、そうまでして組みたくなるほど好きになることはきっと稀でしょう。カジュアル層だけを抽出したって、今回の弾で剣闘に興味を持つ人はいったいどれだけいるんですかね。競技層の大体は見向きもしないでしょう。リメイクしたってこれら大して強くないってのも大きな要因です。

 まあ要は、デッキ組むにしてもその弾一つである程度完成させたいじゃないですか。パック買って揃えたとして、それ以外にも絶版カード何種も集めなきゃいけないんじゃやっぱ面倒ですもん。そういう点では僕はシムルグに期待してたんですが、まああまり強くなかったですね。サンダー・ドラゴンは逆にかなり良かったと思います。元のカードも蔑ろにされてないですし、追加で買うにしても精々ちょっと前の太陽電池メンくらい。性能は高いし、組み合わせ甲斐もぼちぼちある。そんな感じならSOFU買う人も多いと思うんですよね。実際周りでもSOFUの箱買ってる人はいつもよりちょっと多かった気がします(SAST後は売れ残るのも目立つようになりましたが、SASTが良すぎるとか、サンダー・ドラゴン以外の価値が落ち着いたせいな気がします・・・?)。

 まだまだ、「ノーマルカードに気が狂ったかのようなゴミカードが多く目立つ」とか、「9期は競技層とカジュアル層のターゲットが明確だった」とか言いたいことはあるんですけど、大分長くなっちゃいそうなので、またいつか。後者を少し話すと、9期までは通常弾である程度環境の変化があったり新顔が出たりするのに、今は通常弾にまでカジュアル層向けのカードを侵食させすぎだなと。カジュアル層向けにDP・CPやその他のパックを充てて、通常弾は環境の変化を促し、ブースターは中間くらいという、9期の出し方はバランス良かったように思います。通常弾でのインフレが急すぎて当時は非難も多かった気がしますが・・・。

 今、ざっと計算すると月平均40枚ほど新規が出てるんですけど、例えば1年半前閃刀を揃えてれば、買っておきたい新規って毎月1,2枚も無いんじゃないでしょうか・・・。しかも下手したらリンクモンスターは1種に1枚買えばよかったりで、そうなると益々パックなんて買わないですよね。

 もっと買うのが楽しいパックが欲しいなあなんて、最後に進んで買ったパックはRC02で今後もOCGはあまりやる気が無いような僕が望むのは変かもしれませんが、最近のパックにあまりに魅力が無さすぎてこの先が心配になるところです。

(とはいえ例えばFLODの強カードって、上で挙げた"下品なカード"も多い訳で、「もっと考えてデザインしてくれ」と「最近のパックカードの大体が弱すぎる」みたいなことを一気に言うのは我が儘だと思いますけど、毎弾毎弾でゲームがもっと面白くなるようなデザインを求めたって許してほしいとも思います。)

(通常弾以外でどう変化してるかみたいなことも本当はちょっと言いたかったですが、延々と書いちゃいそうですね・・・。)

 いや僕、この先のことを一番書きたくて、おまけみたいなつもりでここまで書いたんですけど、ここまでで6000字・・・。あんまり長い文って読まれないんですよね。実際僕も読みませんし。ホント、通勤時間とか超暇な時に適当に読んでください。戯れ言みたいなものなんで。実際問題どうせ何言ったって改善されないですし。

4.不正行為の話

・・・を、まあまあの量書いてたんですが、価値観や温度の共有って難しく、押し付けるものでもない以上、100%正しいことを書くのって僕には無理そうです。どうやっても少し強すぎる主張になりそうで。

「チートプレイヤーは排除されるべきで、周りだって迎合するべきではない」っていう、少なくとも僕一人の主張を改めて残しておきます。しかし「趣味なんだから適当に付き合っておいて適当に楽しければいい」人だってそれはそれぞれですし、まして、「周りはチートプレイヤーを排除するべき」なんて言えないですね。ほとんど無理だからちょっと熱が逸れ始めてますけど、僕が一番どうにかしたいのは「チートプレイヤーが威張り続ける」ことで、見る度本当に不快になるんですけど、それをどう思ってどう付き合うかは個人次第ですしね・・・。擁護したり、平気でチートプレイヤーとチームを組むような人はほとんど同族だと僕はみなしてますけど、それより距離が遠い人になにか言うのはナンセンスなんでしょうね。

 オチというか、いや笑い話では無いですが。

 僕は定期的にチートに対しての嫌悪感を示しますけど、僕は"正義"(全く僕の中だけでの定義です)なんて全然こなせてなくて、自分の中でなあなあにしてることが、全く皆無という訳ではないんですよね。哀れなことに。

 昔から仲良くて、しかしチートをしていたことが後から分かった人に、今どうやって接したらいいのか本当に分からなくて、・・・本当どうしたらいいんでしょうね。まあもうその人はOCGはやってないですし、その悪事も伝聞で聞いただけなのもあったりで中々扱いが難しくて(複数の証言から99%チートしてたっぽいですが)。その人今だって横の横くらいの世界には居るんですよね。今も年1くらいで会いますし。

 ここら辺にしておきます。7000弱字の日記、駄文失礼しました。